今の自分にふさわしい腕時計を。ウォッチコンシェルジュに聞く、初めての機械式時計の選び方

大人の身だしなみとして、会社で責任ある立場になった、などの理由を持つ、主に30代の男性のお客さんが、“いまの自分にふさわしい腕時計”を、と伊勢丹新宿店本館5階=ウォッチ売り場に来店されることはしばしば。

そのリクエストの多くは「機械式時計」のセレクト。“大切な時計を選びたい”というご要望にお応えするために、ウォッチ&ジュエリーコンシェルジュの青木美恵さんが、初めての機械式時計選びのポイントを教えてくれました。

機械式ムーブメントって?

青木さん:腕時計の動力となるムーブメントは「機械式」と「クオーツ(電池式)」の大きく2つに分けられ、ゼンマイを動力源とする機械式は「自動巻」と「手巻」の2種類があります。自分で時刻を合わせたり、ゼンマイを巻いたりと、手間をかけるほどに愛着が湧くはずです。定期的なメンテナンスを心がければ長年愛用することができるのが機械式時計の特徴です。

フェイスサイズの選び方は?

青木さん:直径38〜42mmが主流です。サイズが小さいほどクラシックな雰囲気が高まります。普段のファッションや好みもありますが、フェイスサイズの選び方で重要なのはご自身の手首にあったものを選ぶことです。華奢な方が大きめのフェイスサイズを選んでしまうと、アンバランスに見えてしまいます。

おすすめのベルトはブレスレットor革ベルト?

初めての1本を選ぶ方におすすめなのは耐久性に優れて、ケアもしやすいブレスレットタイプです。エレガントな雰囲気の革ベルトはファッションとのコーディネートを楽しめるのが魅力ですが、湿度の高い日本では夏場に毎日身に着けると傷みが早くなってしまう場合もあります。そのため、夏はラバーベルトに付け替えることもおすすめです。

青木さん:ラバーベルト仕様やツートンカラーでスポーティな雰囲気にあふれ、オンでもオフでもつけやすいモデルです。明るめのブルーがおしゃれなので、ファッション感も大切にしたいという方におすすめです。

青木さん:アニュアルカレンダー(※1)を備えたモデルの中ではリーズナブルな価格で、さりげない個性も演出できます。知的な雰囲気を持っているため、ビジネスシーンにも似合います。

※1 アニュアルカレンダー:1年間の日付を自動的に修正して表示するカレンダー機能のことで、2月以外の各月の日数を自動的に判別するため、手動で日付を直すのは年に1度で済みます。

青木さん:商談などにおすすめの「信用される時計」の代名詞でもあるグランドセイコーの腕時計。このモデルはスプリングドライブ(※2)を搭載しています。洗練されたブルーの文字盤にイエローの秒針がアクセントになった伊勢丹新宿店限定モデルです。

青木さん:ブランドの象徴的なデザインなら、強い個性が存在感を主張する、ブライトリングのパイロットウォッチも候補のひとつです。初めての1本にしては高価かもしれませんが、身につけることで満足度の高いモデルです。

腕時計にこだわることは仕事に対するモチベーションがあがり、社会人として次のフェーズにもつながるはず。初めての機械式時計なら“見やすい、飽きがこない、TPOを選ばずに毎日つけられる”ことをポイントに選ぶのがおすすめです。

ウォッチ&ジュエリーコンシェルジュ 青木 美恵
日本時計輸入協会認定 CWC ウオッチコーディネーター、日本ジュエリー協会認定 ジュエリーコーディネーター。お客さまのお好み、ファッション、ライフスタイルからお似合いのウォッチをお選びいたします。

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